PTA非加入に挑戦してみた!(2)
今回は、前回の記事で記載したPTA非加入で懸念される下記2点についてどう対処したのか報告します。
1)PTA非加入のやり方(入会申込書がないため)
2)PTA非加入世帯の子供の差別があるのかについて
今年も入学式が近づいてきたので、PTAで悩んでいる方に少しでも参考になればと思っています。
結論から言いうと、この1年、PTA非加入で子供が差別を受けたことも、困ったこともありませんでした。
小学1年生だからだったのか、コロナ禍でPTA活動が縮小だったことが幸いしたのか今日の時点ではわからないことを申し添えます。
1)PTA非加入のやり方(入会申込書がない場合)
・「PTA非加入届」を校長、PTA会長宛に作成 (1部作成し、宛先は併記した)
・内容について
いろいろ調べた結果、単純に「一身上の都合により加入しません」でもOK、でもこちらはいろいろ調べてちゃんと知ってるんだぞ、と相手に伝えたかったので下記の内容を盛り込みました。
「PTAは任意加入組織で説明もなく強制加入させることは憲法第21条「結社の自由」に違反する行為。品川区教育委員会にも電話し確認済み」
「PTA非加入の保護者の子供が差別される事例が各地で問題化しているが、PTAは全児童のためのボランティア組織で、加入者の子供のための組織ではないため非加入者の子供を差別することは本来の趣旨に反する」
「学校という場で行われる全活動は教育活動であり、義務教育の場でPTA非加入者の子供に対して差別することは教育基本法4条と児童の権利に関する条約第2条に反する」
-------------------------------ちなみに、----------------------------------------------
教育基本法4条:すべての国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
児童の権利に関する条約第2条
1. 締約国は、その管轄の下にある児童に対し、児童又はその父母若しくは法定保護者の人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的、種族的若しくは社会的出身、財産、心身障害、出生又は他の地位にかかわらず、いかなる差別もなしにこの条約に定める権利を尊重し、及び確保する。
2. 締約国は、児童がその父母、法定保護者又は家族の構成員の地位、活動、表明した意見又は信念によるあらゆる形態の差別又は処罰から保護されることを確保するためのすべての適当な措置をとる。
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「卒業記念品などPTA会費でまかなわれる生徒への配布物は、本来ならPTA加入・非加入で差別されるものではないが、当校PTAが配布しない方針の場合、実費を負担、もしくは毎年PTA会費相当をPTAへ寄付金として納入してもかまわない」
「PTA会費は給食費と一緒の口座から引き落とさないように」
(注意:会費を自動引き落としで1回でも払ってしまったら入会の意思があったとみなされるそうです。PTA入会同意の説明なしで会費もこっそり公費と一緒に引き落としされ気づいたら入会してた、、という詐欺行為なので気を付けましょう!!)
「子供が差別を受けることがあったら適切な機関への相談と措置をとる」
さらに、添付文書として以下をプリントアウトして同封しました。
・さいたま市教育委員会の通知「PTA活動の円滑な実施に向けて」
・熊本市教育長通知
・杵築市教育長通知
・千葉市PTA連絡協議会「PTAの困りごと」という小冊子
参考サイト:
PTAの違法・強制から保護者を守る! 教育委員会のお助け「通知」を一挙公開(大塚玲子) - 個人 - Yahoo!ニュース
PTA Q&A集 | 千葉市PTA連絡協議会 (chiba-city-pta.jp)
【考えようPTA】大津市教委の「PTA運営の手引き」全文 | 子育て世代がつながる | 東京すくすく ― 東京新聞 (tokyo-np.co.jp)
2)PTA非加入世帯の子供の差別があるのかについて
1)で作成した文書を校長宛におくりました。校長から電話があり、予想外にあっさり「了承しました。PTA会長とも話し合い、配布物など一切の差別はしません」といわれました。
実際、この1年、PTAのお知らせ(役員が誰に決まったかなど)などこちらには不要な書類も子供はもってかえってきました。
頑張って色々調べた割には拍子抜けするほど何もありませんでした。
最後に・・・
今年も入学式が近づき、PTA活動どうしよう、やっていけるか、と悩んでいる共働きのお母さんがたくさんいると思います。少しでも私の経験がお役に立てば幸いです。
品川区教育委員会は大津市やさいたま市のようなPTA活動に関してのガイドラインを作成するつもりがないと電話問い合わせでは言っていました(私的団体のことだから、とのことです)。
しかし、現実は脅迫まがいのPTA部員決めが学校内行われているのです。学校が認めている活動なら、大津市教育委員会のように学校側が違法な部分は訂正し指導するべきでしょう。
私的団体なら学校内で活動をしなければいいのです。してはならないのです。
#PTA
#PTAやめたの私だ
#PTA非加入